かくれ里

月曜日, 6月 30, 2008

みすゞのうた


 金子みすゞはあまりメジャーな詩人ではないけれど、僕は大好きである。普通なら見過ごしてしまう角度からの視点で物事を捕らえているみすゞの詩には感動を覚える。明治末期から昭和初期までの26年間は、彼女にとってはとても生きにくい時代であっただろうに、こんなにみずみずしい作品を残したのだから、すごいと思う。

 作曲家の浜圭介氏も金子みすゞの大のファンだそうである。彼は、彼女の詩に深い感銘を受けて、その想いをメロディーにしました。浜圭介と言えば、「舟歌」「雨の慕情」「北空港」はじめ数々の名曲を世に送り出している昭和を代表する作曲家である。

 今回リリースされたCDの題名は「みすゞのうた」で、歌謡曲にあらず、佐渡 裕が指揮するフルオーケストラをバックに、ソプラノの 佐藤しのぶ と、テノールの 佐野成宏 が美しく歌い上げる上品な作品に仕上がっています。

 他にも金子みすゞの詩に曲をつけたCDが発売されていて、それも持っている。金子みすゞにハマってしまったが、他人に迷惑をかけるわけではないので、これからもみすゞファンでありたいと思う。 

金曜日, 6月 27, 2008

スケジュール管理


 かっては、システム手帳などでやっていたスケジュール管理だが、近頃はパソコンでするようになった。EXCELでオリジナルの表を作って、色々やっているが、不合理も多い。

 Web上には様々なスケジュール管理のフリーソフトが公開されている。それだけ関心の高いのがスケジュール管理だと思うので、その中から何種類か使ってみた。しかし、一長一短あってこれというものに出会えなかった。

 最近、グーグルが無料で提供している「Googleカレンダー」を使ってみた。これが非常にいい。操作が簡単で中身が濃い。自分がやりたいことが全て出来る。しかも、ネット上に自分だけの管理サイトが作れるので、例えば、複数のパソコンを使っている場合データーを共有できる。移動中もスケジュールを見たり書き込んだりすることも可能だ。

 この前にも書いたが、僕はグーグルには色々お世話になっている。グーグルのお陰で生活の幅がグッと広がった。Googleさま様である。

火曜日, 6月 24, 2008

バイオ燃料


 バイオ燃料に対する関心と期待が世界中で高まっている。バイオ燃料とは、植物などの有機物から抽出できてエネルギー源となるもので、化石燃料とは異なるものである。

 バイオ燃料が注目される理由は、大別して ① 原油価格が上昇する中で、新しいエネルギー源としての期待。② 地球温暖化問題での二酸化炭素(CO2)排出量の削減。③ 地産地消の観点から地元の農産物から生産したバイオ燃料を、地元での自動車用燃料として使用する。の3点になる。

 しかし課題も多い。ブラジル産バイオエタノールの主原料となるサトウキビやトウモロコシの作付けを増産するために、大豆からトウモロコシ等への作付け転換。大豆価格が高騰すると、高騰した大豆を増産する為に熱帯雨林の伐採。という間接的な経路でブラジルの自然破壊をもたらしていると言う。

 日本政府は、バイオ燃料の導入に積極的な姿勢を示しているが、供給安定性や経済性について克服すべきことがある。日本の場合ガソリンへ混和するエタノールを大量に確保する為には、どうしても輸入に頼らざるを得ない。輸入先は今のところブラジルしかない。まもなく洞爺湖サミットが始まる。サミットでは世界の食糧危機への対応と、バイオ燃料の取り扱いが焦点になるようである。

日曜日, 6月 22, 2008

難波大道


 7世紀中期、第36代孝徳天皇の在位中は難波宮に宮廷があった。ここから幅17メートルの道が真南に向けて一直線にのびて、竹内街道を経て飛鳥まで続いていた。難波大道(なにわだいどう)と名づけられたこの道の調査は、昭和54年ごろから始まっている。

 最近の発掘調査は、昨年11月から堺市と松原市にまたがる大和川今池遺跡で行われ、長さ46メートルの遺構と東西両端の側溝跡が見つかった。さらに、側溝から出土した土器片が、7世紀中ごろのものと見られることから建造時期が裏付けられた。

 1300年も昔に、このような大事業が行われていたとは驚く。現在のような重機など何もない時代に、人力だけでこれだけのことが出来たのだからすごいと思う。

 万葉集がらみで日本の歴史を読み始めたが、少しずつではあるが、万葉の時代のことがわかってきた。今まで短絡的だった時代背景がつながってくると、色々興味が広がっていく。現地へも行ってみたくなる。歴史散歩もよかろう。いくらでも時間がほしい思いである。

木曜日, 6月 19, 2008

レコードプレーヤー


 アナログのレコード盤を多数持っている。愛用していたレコードプレーヤーも処分せずに置いてある。しかし、長い間使っていないので動作のほどは補償できない。アンプも同様である。かといってこれらを処分するのには躊躇する。

 レコード盤には想い出の一杯詰まったものも沢山あるので、時間が出来たら聞いてみたいと思っているのだが実行出来ていない。そんな折、ソニーからUSB端子搭載のステレオレコードプレーヤーが発売されたと知った。

 USB端子をパソコンに接続し、付属のソフトウェアーを使ってアナログレコードの音楽をパソコンに取り込むことができる。このソフトウェアーで楽曲の編集やCDの作成もできる。携帯の音楽プレーヤーにコピーして持ち歩くことも可能だ。面白そうだ。

 本体にはフォノイコライザーアンプが内蔵しており、スイッチの切り替えでフォノイコライザーアンプを持たないオーディオ機器との接続も可能だ。交換用の針も付属している。量販店での店頭価格は2万5千円前後だ。取り寄せてみようかな。

水曜日, 6月 18, 2008

検索サイト


 僕は、インターネットの検索は最初ヤフーのエンジンを使っていたが、途中からグーグルになった。今はすべての検索はグーグルのサイトで行っているし、PcasaやMap、そしてこのブログもグーグルのお世話になっている。

 全世界で使用されている検索サイトの6割以上がグーグルになったようだが、例外的に日本ではヤフーの方が頑張っているようである。そのグーグルとヤフーが広告事業で提携を結んだそうである。検索市場では益々寡占化が進むようだ。

 先ごろのマイクロソフトのヤフー買収劇は不調に終わったようだが、この世界では想像を絶するようなドラマが展開しているのだろう。いずれにしても利用する側にとってはより便利になることには大歓迎である。

日曜日, 6月 15, 2008

移民立国

 50年後の日本の人口は9000万人を下回るだろうとして、今後50年間で総人口の10%程度の約1000万人の移民の受け入れを目指すことなどを盛り込んだ提言を、自民党の中川秀直元幹事長たち有志が党内議論をスタートさせた。

 少子高齢化社会で活力を維持するためには、移民の受け入れで日本の活性化を図る移民立国への転換が必要だとしている。具体的な政策としては、法務省・厚生労働省などに分かれている外国人政策を一元化するため、移民庁を設置して専任の大臣を任命するとしている。

 これまでは、「人材鎖国」と呼ばれてきた日本が、深刻な労働力の需給を懸念して、外国からの労働力に門戸を開こうと言うのだから、簡単にはことが進むとは思われない。今後は、議論が盛んになって来るであろう。

水曜日, 6月 11, 2008

スペースシャトル


 日本の有人宇宙施設「きぼう」の組み立て作業が終えて、星出さんたちの乗るスペースシャトル・ディスカバリーはドッキングしていた国際宇宙ステーションから分離して帰還の途についた。予定通りに行けば日本時間15日の未明に着陸する。

 この度は「きぼう」の組立作業が主目的のようだったが、テレビ放送をみていてすべてが順調に行ったようだ。それにしても星出さんたち宇宙飛行士の、沈着さとチームワークの良さには感心する。かなり大変な訓練を繰り返しているのだと思う。

 技術が進歩したと言えばそうだが、実況中継を見ていて余りにも鮮明な画像には恐れ入る。スペースシャトルはNASAが開発した再使用型の有人宇宙船だが、今までに120回以上の打ち上げを行われている。初期のものから比べると随分進歩したものだ。

 NASAでは、今までに何度も新型スペースシャトルの計画が提案されたが、予算圧縮の方針などで実現していない。政府の方針ではスペースシャトルは2010年中にISS(国際宇宙ステーション)の組み立てを終えて退役する予定とのことだ。

日曜日, 6月 08, 2008

廃村八丁

 京都の北には魅力たっぷりの山々がある。京都大学の演習林である「芦生」へはこれまで6回も行った。芦生は最近森林保護のため入林が制限されるようになった。

 大阪からだとアプローチの長い京都北山だが、魅力に誘われて今年も行くことにした。今回は芦生の南に位置する「廃村八丁」であるが、コースは色々ある。芦生の時もだが、今回も、京都在住のWさんにアドバイスをして頂いて、送ってもらった地図を参考に歩いた。梅雨空を心配していたか゛幸い一日中天気に恵まれて、楽しい山行きとなった。

 今回は13名の参加である。平均年齢は65歳を超えていると思われるが、皆さん元気で、尾根あり、沢ありの健脚コースを無事踏破した。今年76歳のSさん(女性)は、この日のコンディションは最高のようだった。

 廃村八丁のコースは、ホームページなどにも投稿されているので、以前から知っていた。しかし、あまりポピュラーなコースではなさそうだ。今回も、終日他のハイカーとは出会うことがなく、我々だけの貸切り状態だった。コースには、少々危険なところもあったが、全員、怪我もなく一日楽しく過ごせたことには、満足をしている。




金曜日, 6月 06, 2008

次世代の照明


 次世代の照明材料として期待されている有機ELパネルの事業化をめざして、三菱重工業とローム、凸版印刷などが世界で始めての合弁会社を設立した。

 新会社の名称は「ルミオテック」で、2009年春からサンプルパネルの製造・販売を始める。販売の対象は、照明機器メーカーや建材会社、航空会社、美術館など。

 有機ELは、既に携帯電話のディスプレイや有機ELテレビとして商品化がされているが、より薄く、より軽く、応答速度が速く、しかも省電力である。有機ELデバイスは電流を流すと有機材料自身が発光する。自発光のためプラスチックや紙などの曲げられる素材に乗せて、フレキシブルな製品が作れる。

 将来的には、壁や天井一面の有機EL照明などの、新しいコンセプトの照明が実現し、夢のような生活を支える機器が出現することだろう。

月曜日, 6月 02, 2008

薄型テレビ市場


 国内のテレビ受像機はデジタル放送対応の薄型テレビがお値ごろになって買い替えが進んでいる。現行のアナログ放送が停波するのは3年後であるが、販売価格が半減して普及に加速度がついているのだ。

 ところが、主要メーカーの2008年3月期の決算では、薄型テレビが売上高を押し上げているが、利益水準は低い。ソニーに至っては赤字が拡大している。

 一方、松下電器は「販売台数は計画を下回ったものの営業は黒字」と公表している。シャープもテレビ事業の黒字を誇っている。しかし、収まる事を知らない価格破壊で黒字体質も大したことはない。

 それでも、松下もシャープもソニーも、テレビ事業にしがみつき、巨額の投資をつぎ込んでいる。立ちはだかるのは世界トップシェアーを誇るサムスンである。いよいよ規模による頂上決戦だ。過酷な消耗戦が始まっている

日曜日, 6月 01, 2008

ダビング10


 デジタル放送をハードディスクに録画してコピー(複製)を作ろうとする場合、「コピーワンス」と言うシステムで1回しか出来ない。コピー作業に失敗すると取り返しがつかない。そこで10回まで可能にしようという「ダビング10(テン)」と言うシステムの導入が昨年末に発表された。

 予定では6月2日から開始することになっていたが、課金について著作権団体と電機メーカーとの折り合いがつかず延期となった。両者の溝は深く、打開の道は見えていないらしい。

 対立の背景には、補償金のことがある。「私的録音・録画保証金制度」の導入によって商品価格に補償金が上乗せされ、メーカーが一括して支払っている。しかし、「iPod」に代表されるような携帯音楽プレーヤーなどの補償金対象外の商品が登場して、補償金収入が減少しているので著作権団体はメーカーに対して強引な要求をしているようだ。

 メーカー各社はボーナスシーズンに「ダビング10」対応機種への買い替えを商戦の起爆剤に考えていたが、当てが外れたと言っている。現在販売しているDVDの殆どの機種は「ダビング10」の対応になっているが、解禁日までは「コピーワンス」のままだ。早期決着を望む。