かくれ里

土曜日, 6月 27, 2009

消費者庁


 消費者行政の一元化をめざして「消費者庁」が設置されることになった。これまでの行政は、生産者や事業者を育てることに重点を置いて、消費者の利益は後回しにされることが多かった。消費者庁は消費者の利益を考えて行動する新しい考えの行政組織である。

 福田内閣の重要政策の一つとして昨年9月に法案が提出されたが、審議のスタートが遅々として進まず、消費者団体をいらだたせていたが、今年5月になってやっと関連3法案が成立し、10月に発足することになった。

 消費者庁は内閣府の外局として設置され、初代の長官には、前内閣府次官の内田俊一氏(60)が起用されるようだ。長官は、関係省庁の是正を勧告するなど強い権限を行使すると同時に、新組織を統率する高い行政手腕が求められる。

 内閣府には、第三者による監視機関「消費者委員会」を併せて設置することになっている。委員会のメンバーは「すべて民間から登用する」とされており、法曹界や消費者団体の関係者から起用する方針のようである。尚、委員長は弁護士の住田裕子氏(58)が充たるようだ。

木曜日, 6月 25, 2009

阪神高速 大和川線


 府道13号線の、おりおの橋南詰付近の大和川河川敷の工事が最近になって大きく動き出した。阪神高速道路関係の工事をしているとは聞いていたが、詳細についてはわかっていなかった。

 工事現場に、阪神高速道路大和川線の看板がついていたので、このキーワードでGoogle検索したら詳しく載っていた。それによると、平成7年に都市計画が決定し、平成11年度に阪神高速道路公団が事業に着手したが、その後道路関係の民営化などがあって、何度かの見直しの上、平成18年度より大阪府、堺市、阪神高速道路株式会社が共同で整備を行うことになった。

 阪神高速道路 大和川線は、堺市堺区築港八幡浜町で4号湾岸線より分岐し、松原市三宅中で14号松原線に連絡する。道路構造は既存の高速道路との接続部を除いて、地下構造になっていて全長が約9.9kmの自動車専用道路になる。

 完成は平成26年度だそうだが、一番気になるのは出入り口だ。計画によるとダイセルの跡地あたりに出来るようなので、奈良方面へ行くのには便利になるようだ。完成すると、東西の渋滞もかなり緩和されるのではないかと思う。

日曜日, 6月 21, 2009

淀川紀行 Ⅱ


 4月19日に琵琶湖から歩き始めた淀川紀行だが、第二回目は熟年男女10名がチャレンジした。午前9時過ぎJR石山駅前より大石行きの京阪バスに乗車して、今回の出発点、鹿跳橋より瀬田川右岸を西方向に歩きはじめた。宇治までの凡そ15キロmのコースはひたすら自動車道を歩くことになる。曽束大橋を渡って今度は左岸の車道のはしを一列縦隊で歩く。適当な昼食場所を探すも川原には降りることが出来ない。                                    
 
 食事は道路わきの空き地で済ませてから1時間ほど歩いたところで、ガイドブックにも載っていた「喫茶かんばやし」に到着した。今日歩いたコース中、店らしいところは殆どが廃業していて廃虚の有様だったので、ここは砂漠の中のオアシスと言ったところだろうか。この店は骨董品をメインに扱いながら、喫茶、軽食を出している。店主の話では、10年余り前に京滋バイパスが開通してから状況が一変したとのことだった。

 淀川本流は、滋賀県側から京都府に入って名前も瀬田川から宇治川に変わる。やがて天ヶ瀬ダムへと続く。14時50分にダム湖到着。やっと見つけた自動販売機で冷たい飲み物をゲットする。ここまでくると宇治まではあとわずかだ。守衛のおじさんから宇治のイラストマップをいただく。
 
 眼下に天ヶ瀬発電所を見てダム湖からの坂を下ると、そこは世界遺産の平等院をはじめ数々の名所旧跡が点在する宇治だ。今日は一日中舗装道路を歩いて足も痛くなったので宇治見物は又の機会にすることにして、一路京阪宇治駅に向かった。15時59分発の電車に乗る。

 梅雨の最中のことなので、雨を覚悟してのことだったが、昼ごろパラパラと来たが雨具を出すまでもなかった。蒸し暑かったが爽快な一日だった。万歩計の数値が3万歩を超えていたので、実際には18キロmぐらい歩いたのだろうか。次回は宇治より木津川との合流点近くまで歩く予定だ。

月曜日, 6月 15, 2009

「歩く・なら」


 奈良県は、行政主導で県内を歩いて楽しむ仕組みづくりに取り組んでいる。最近になって、奈良を歩くための情報を発信するポータルサイトをつくった。
http://www.pref.nara.jp/miryoku/aruku/

 推奨ルートは、担当職員が実際に歩いたデーターを丁寧に掲載している。使い方は、見たい部分のテーマをクリックすると、テーマに関する内容が表示される。解説ボタンをクリックすると見所の説明が現れる。MAPボタンをクリックするとルート図が見れる。区域の地図をクリックすると拡大表示する。これらのデーターはPDF形式でダウンロードできるようになっている。

 ウォーク関連のウェブサイトともリンクしていて、県内の色々なウォークマップを探しやすいような設定になっている。各市町村のHPともリンクしていて、行きたいエリアの観光情報もわかる。交通アクセスは電鉄会社やバス会社のサイトにリンクしているので便利だ。各界のプロフェッショナルの協力もあって、様々な情報が取得できそうだ。

 ウォーキングに関するサイトは、無数にある。それぞれ特徴があって楽しませてくれるが、自治体が主導のサイトはあまりないと思う。奈良県は、来年の平城遷都1300年に向けて色々な行事を計画していて活気があふれている。このサイトもその一環だろうか。まだ未完成の部分もあるが、今後に期待がもてるポータルサイトである。

土曜日, 6月 13, 2009

デジサポ


 地上テレビ放送は、アメリカでは今月12日から完全デジタル化される。わが国は再来年の7月24日がリミットだ。今年3月時点の受像機器の普及率は世帯数の60.7%で目標の62%には達していない。先月の15日から始まった、いわゆるエコポイント制度の影響もあって、地デジ対応のテレビ受信機の販売台数が大幅にに伸びているようだ。

 総務省は、地域に密着した普及活動を行うため、テレビ受信者支援センター「デジサポ」を、全国51ヶ所に設置し、今月から来年3月にかけて町内単位の説明会等を7万回ほど開き、デジタル化への対応を支援する。また、要望があれば高齢者などの世帯への訪問もするそうだ。

 地上波デジタル化にあたって、テレビ調査員や工事業者と名乗り、不正請求を行ったり、郵便による架空請求をされる例が実際に起きている。「デジサポ」では、このような誤った情報に基づいた関連商品やサービスを売りつける、悪徳商法に対しての注意を促している。                        
                                                         
 我々地域家電店においても、「デジタル110番」で、デジタル化のフォローと啓蒙活動をしている。消費者からのお問い合わせへの対応や、アンテナ工事の見積り・施工を行っている。共同受信においても、デジタル対応が終わっていない場合は地デジアンテナの設置をする。デジタル放送は、信号レベルが一定以上ない場合はまったく受信できないので、増幅器を追加することもある。このようにそれぞれの条件に応じた対応が必要である。「デジサポ」で解決しないときにも我々の出番があるのだ。

木曜日, 6月 11, 2009

地球温暖化問題


 麻生首相は、温室効果ガスの排出量を減らす2020年までの中期目標を発表した。それによると、削減目標は2005年の15%としている。この数値は、京都議定書の基準年の1990年比では8%の減になる。環境団体は大幅な削減を主張しているが、経済界では緩やかな削減を求めている。今回の発表は双方に配慮しての数値のようである。


 日本は2050年までに排出量を現状より60~80%削減するという長期目標を国際公約している。しかし、この中期目標では長期目標達成はおぼつかないのではなかろうか。当面の問題として、中期目標達成に向けては、企業にも国民にも痛みを分かち合ってもらい、生産構造の転換やライフスタイルのあり方を見直す必要があるのではないだろうか。


 地球温暖化は世界規模で取り組まねばならない問題だ。日本政府の今後の国際交渉では、公平性の観点から、すべての主要排出国の枠組みへの参加と、中期目標の制定を実現させるために、リーダーシップを発揮せねばなるまい。

火曜日, 6月 09, 2009

サクセスフル・エイジング


 このブログに健康ライフの話題はよく書くが、先週の放送は表題のようなテーマだった。サクセスフル・エイジングとは、成功した老いとか、幸福な老いのことで、ただ長生きをするということではない。経済的にもある程度の余裕が出来、仕事からも解放され、家族にも恵まれて、今までやりたくても出来なかったことをこれからしようと思っても、身体が思うように動かなければ実現はできない。やはりキーワードは健康と言うことだ。

 中年からの老化予防に関する研究によると、血液中のアルブミンの値が高い人、足が丈夫な人、自分が健康であると信じている人、いろいろな人と交流を行う事などが、歳をとってからも健康でいられるのだと分かって来たそうだ。 

 アルブミンは血液の中で最も重要なタンパク質の一つで、この値が低下すると栄養素の運搬がうまくいかなくなって老化の原因になる。老化防止にはアルブミンの値を高く保つことが必要で、肉類などのたんぱく食品を沢山摂る方が良いと言われている。

 足を丈夫に保つためには歩くことが一番だが、無理は禁物である。日常の生活の中でこまごまと動きまわっているだけでもかなり歩いていることになる。出来れば歩数計を付けて毎日の記録を取るのがいいのではないだろうか。長寿社会となった現在、折角長生きが出来たのであれば、サクセスフル・エイジングでありたい。この言葉がもっと広まれば良いとも思う。

土曜日, 6月 06, 2009

梅雨入り


 梅雨のシーズンだ。近畿地方の平均的な梅雨入りは6月6日ごろのようだが、今年はちょっと遅くなりそうだ。天気予報で梅雨前線と言う言葉をよく聞くが、梅雨前線は北のオホーツク海高気圧と、南の太平洋高気圧がせめぎあって前線が発生する。太平洋高気圧の勢力が強まるにつれて梅雨前線も北に押し上げられて本州付近に近づき停滞する。そして、ジメジメした天気が続く。

 梅雨の語源は、梅が熟す時期に降る雨なので「梅雨」と呼ばれていると言う説や、湿度が高く黴(カビ)が生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と言われ、転じて「梅雨」になったとか諸説があるが、本当のことは分かっていないそうだ。   
                                         
 この季節はアジサイの季節でもある。アジサイの花には雨がよく似合う。しっとりと降る雨の中で咲く青やピンクや紫の色鮮やかなアジサイの花は、人々の目を楽しませてくれる。
         
 あじさい寺で有名な奈良郡山の矢田寺には、60種8000株のアジサイが植えられている。雨の中、カメラマンたちが、盛んにシャッターを切っている。

木曜日, 6月 04, 2009

家庭用燃料電池


 最近ニュースなどで、家庭用の燃料電池の話題をよく耳にするが、これは、乾電池や充電池などのように電気をためておくものではない。水素などを燃料とする電気化学反応を利用して発電する、発電機のようなものです。

 燃料電池は、地球温暖化対策としても注目されている。今春から本格的に販売が始まった家庭用のコージェネレーションシステムは、発電だけでなく、発電時に発生する熱も有効活用している。このシステムが普及すると、家庭でのCO2削減へ寄与することになる。経済産業省による、家庭向け燃料電池の導入補助金制度も始まった。

 従来の火力発電などでは、燃料を熱エネルギーに変えて蒸気タービンを回して発電するので、ロスがあって変換効率が悪い。一方、燃料電池は、燃料のもつ化学エネルギーを、直接電気エネルギーに変換するので、80~90%もの高いエネルギー変換効率が期待できる。   
                  
 また、遠隔地の発電所から家庭までの送電においても、数%のロスがある。それに対して、使用する場所のすぐそばで発電することが出来る燃料電池の場合は、損失は殆どない。光熱費の削減にもなる。現在は初期費用の高さが課題だが、導入補助金や製造メーカーのコストダウンの努力によって、導入価格は低下していくことだろう。