かくれ里

木曜日, 7月 28, 2011

電力改革


 東京電力福島原子力発電所の事故を受けて、日本の電力関連の諸問題は大きな転換期を迎えることになった。これまでに国が主導で続くけてきた原子力発電は、大きく後退することは間違いないだろう。

 それでは、原子力に変わるエネルギーとして何があるのか。政府は太陽光発電の様な再生可能エネルギーへの転換を考えているようだが、当面はそれでは需要をまかないきれないだろう。

 関西電力は、この夏の電力需給のバランスを考えて、企業と家庭に節電を呼び掛けている。企業各社も、土日に営業して平日に休む計画を立てているようだが、従業員は混乱するのではなかろうか。

 しかし、電力改革はどうしても行わなければならず、10年ぐらいかけた計画が必要だろうが、日本人なら困難を乗り越えて再生可能エネルギーに転換する事が出来るのではないかと思う。

日曜日, 7月 24, 2011

テレビ放送


アナログ放送の電波は今日で停波した。我が国でテレビ放送が始まって58年になる。今日がテレビ放送にとっては大きな転換期となった。テレビと共に歩んできた自分にとっては感慨ひとしおである。

テレビの本放送が始まったのは昭和28年だった。伯父が電気店を営んでいたので中学生だった僕はこの頃からテレビ受像機を触っていた。受像機の組み立てを手伝ったこともある。

この頃の受像機は真空管式で、チューナーはチャンネルのロータリー式だった。放送はNHKのみだったと思う。その後民間放送が始まって、徐々にチャンネル数も増えてチューナーも12チャンネル式になった。

この頃の人気番組にプロレス中継があった。この時間帯には電気店の前には人だかりが出来た。テレビ受像機はまだまだ高価なものだった。

昭和39年の東京オリンピックの頃からカラー受信機が出始めた。やがて真空菅式から半導体式に移行し、リモコンで操作するのが主流になった。

やがて、ディスプレイはブラウン管から液晶などの薄型に変わり、デジタル放送が始まった。そして、アナログとのサイマル放送が続いていたが、愈々、本日アナログ放送が停波した。

国は、大きな予算を組んだ事業だったが、ほぼ、達成できたようである。われわれ関係者もいくらかの恩恵には浴した。しかし、これからしばらくは色々な問題が発生すると思うが、関係者の一人として対応していこうと考えている。

木曜日, 7月 21, 2011

なでしこJAPAN


女子サーカー「なでしこJAPAN」が世界一になった。キャプテンの澤穂希選手は、「日本は今復興を頑張っている。困難に立ち向かい多くの人々は困窮している。私たちも日本の代表として、復興を決して諦めない気持ちを、試合で見せたかった」と語っている。

「なでしこJAPAN」の中には、元東電社員も複数いる。複雑な心境だったろうが、彼女らも上記のキャプテンの様な考えを持って試合に臨んだに違いないだろう。

日本の多くの人々からの応援があって、チームメンバーが苦労を分かち合い、喜びを分かち合ったりしたからこそ、このような結果を得ることが出来たのであろう。

今回の「なでしこJAPAN」の優勝は、日本人が昔から継承されてきたように、一致団結して事に当たり全力を発揮することが出来たからであろう。これが日本の真の強みだと思う。

火曜日, 7月 19, 2011

義歯


 1月から通い始めた歯の治療だが、今日やっと上側の本歯が入った。随分長かったが、きっちりと治療して貰ったので、口の中にうまくフィットして気持ちがいい。あと、数回微調整してから下の本歯も作ってくれるようだ。

 知人の紹介の歯医者だったが、僕にとっては大変良かった。担当医(院長)はどちらかと言うとエンジニアタイプである。自分が納得いくまで治療する人で、基礎部分は徹底的に治療してくれた。

 歯が悪いと食べ物もおいしくないし胃腸にも良くない。そんなことは分かっているのだが中々治療に行けなかった。今回、正月登山の事故によって、背中を押された形で治療に通い始めたのが良かったようだ。

 下側の本歯が入って治療が終わるまであと何回通院することになるかはわからないが、院長を信頼して治療を続けようと思っている。義歯であってもきっちり合ったものなら生活の品位は良くなることは間違いないと思う。

水曜日, 7月 13, 2011

夏ボケ?


 最近、よく物忘れをする。約束した用件のうちの一つを忘れる。仕事先に道具などを忘れて来ることが多い。なるべくメモを取る様にしているのだが・・・・・。暑さの為だけではなさそうだ。やはり歳のせいだろうか。

 運転免許証が見当たらなくなった。午後、泉北一号線を走行中に検問があって運転免許証の提示を求められた。カードケーから出して、提示後にすぐ直せばよかったのに、助手席の上に置いたまま光明台の得意先で下車。用事を済まして車に戻ったら、ない!!!

 車中を隈なく探したが見当たらない。付近の道路にもなかった。どう考えてもおかしい。帰宅後、住吉警察署に紛失届を出しに行った。暫く待って、担当の警察官から和泉警察署に届いていると聞かされた。

 光明台で下車する際に、助手席のカバンの上に置いてあった免許証を無意識のうちに一緒に持ち出して、車外に落としたのを親切な方が交番に届けて下さったようだ。本当にありがたかった。明日、和泉警察署まで取りに行ってこよう。

日曜日, 7月 10, 2011

2年ぶり



 およそ2年に一度開催している中学校の同期会の準備のために集まった。これまで中心になってお世話して貰っていた人が病気でこられなかったが、それでも本日集まった皆さんはお元気だった。

 訃報や病気の情報などもあって、出席者は開催ごとに減ってはいるが、今回は10月23日の日曜日に開催することに決まった。

 開催場所や参加費用を決めて、予約も入れた。開催の連絡方法や当日の役割分担も決めてから散会したが、果たして当日は何名が出席してくれるだろうか。

日曜日, 7月 03, 2011

老いのかたち


黒井千次著「老いのかたち」と言う本を買った。読売新聞の人気連載エッセイ「時のかくれん坊」を書籍化したものだそうだが、それは知らなかった。

この本は、現在78歳の黒井氏が72歳の時から、読売新聞の夕刊に月一回寄稿しているものを、56回分をまとめたものである。

僕自身も現在72歳だが、この本の文章には一々うなずけるものがある。エッセイのテーマは、現代における老いであり、今の老人はどのように毎日を過ごし、何を考えたり感じたりしているかを検証している。

確かに我々の寿命は永くなったことは間違いないが、「自分はそんなに変わっていないと感ずるのは、まだ老いていないと喜ぶべきか、それとも、精神が成長していないと悲しむべきなのか分からないが、老いの日々を重ねつつあることだけは確かである。」と、あとがきに書いてある。