かくれ里

木曜日, 10月 31, 2013

生活綴り方運動



昭和30年代、大衆的社会化として全学連や勤労青年における民青同などによるデモは、社会主義運動の指導者が組織し、主として共産党などから発せられる指令情報にもとづいて行われたのであろう。
 
民主主義も平和主義も自己中心的ではあるが、自然の成り行きで全国に広まった。しかしこれらの大衆運動は、反体制運動であり都市化された社会環境で行われることが多かった。
 
これとは別に、主として農村地帯で発生し、反体制的ではない大衆運動の一つに生活綴り方運動がある。のちに、「全国こども電話相談室」の回答者として有名になった無着成恭のおこなった「山びこ学校」が広く知られるようになった。
 
この運動は、学級という集団の人間関係を変える方法として用いられていたが、やがて、大人の生活綴り方運動として広がり、映画や写真も含めあらゆる種類の大衆運動として農村から都会へと広まって行った。

 

水曜日, 10月 30, 2013

家庭電化の波きたる



昭和40年頃に買った中央公論社発行の「日本の歴史」26巻は、やっと最終巻にたどり着いた。この巻は戦後20年のあいだに起こった諸事件や諸現象について書かれているが、同時代を生きてきた者としては思い当たることがあって面白い。
 
戦後10年たった昭和30年頃から、各家庭には電化製品が徐々に入り始めた。当時電氣製品から見た国民の七階層という分類が現われたと書かれている。面白いので転記しよう。
 
「電灯、これは多分あるでしょう。かりにこれだけの家庭を第七階級としよう。次にラジオとアイロンが加わったのが第六階級。電熱器とトースターで第五階級。ミキサー、扇風機、電話で第四階級。電気せんたく機で第三階級。電氣冷蔵庫で第二階級。テレビ、真空掃除機で第一階級」(週刊朝日30821日号)
 
こんな階層別の存在も時間の問題で、所得水準の上昇と消費構造の変化によって、やがてそれは消滅するのである。と、書いてある。

火曜日, 10月 29, 2013

ぶり大根



昨日、いつも行くスーパーに、良質のぶりの「かま」があったので買った。一緒に大根も買った。今夜のおかずはぶり大根にしよう。ぶり大根はこれまでにも時々炊いているが、ぶりあらの良質の物には中々出会わない。
 
早速料理に取り掛かる。大根は、輪切りにして皮をむきいちょう切りにして下茹でする。ぶりのかまは熱湯をかける。出汁 塩 酒 味醂の中にぶりを入れ大根も入れて落し蓋をして強火で煮る。ある程度煮上がったところで醤油を入れて再び煮あがったら出来上がり。
 
ネットで検索したら、沢山のレシピがアップしてあるが、参考にはするが自分で炊く場合の味付けは自分好みで適当だ。
 
今日のぶり大根は上手く炊けた。味付けも自分の口にあっている。今夜は半分食べた。残りは明日のおかずにしよう。

月曜日, 10月 28, 2013

大庭照子



NHKの「みんなのうた」の歌は好きな曲が多く、良く口ずさんだものだ。「小さな木の実」は昭和46年に大庭照子の歌として発表された。原曲はビゼーの歌曲だが、石川皓也が編曲し海野洋司が詩を付けた。
 
大庭照子はそれまでに色んなジャンルの歌を歌っていたが、この歌のヒットにより、日本青少年文化センターなどによるスクールコンサートの依頼が増えて、童謡唱歌などを歌う機会が多くなった。
 
「小さな木の実」は大庭照子の他の人にもカバーされていて、多くの歌手にうたわれている。さらに、この歌は音楽の教科書に掲載されて、日本中の人にうたわれる本当の意味での「みんなのうた」になった。
 
大庭照子は現在75歳、まだ現役で活躍している。「小さな木の実」をうたったのがきっかけで、これまでに3000校余の学校との出会いがあった。スクールコンサートのお蔭で色んな面で試練に打ち勝つことが出来たと言っている。 

YouTube 小さな木の実 
        http://www.youtube.com/watch?v=RBQRuflB4SY

日曜日, 10月 27, 2013

秋のイベント





同業組合恒例の秋の催しが天見の南天苑であって、会員と家族49人が集まった。午後1時からの開宴で、美味しい懐石料理に舌鼓を打った。約2時間の宴会時間中は終始和やかで、参加者一同満足して貰えたことと思う。

 有志を募って僕たち8人は、午前9時から開宴までの時間、三日市町駅より延命寺を経由して約8kmの道程をのんびりと散策した。


このコース、先日Iさんと二人で下見がてら歩いている。この時は金木犀があちこちに咲き誇っており、良い香りが漂っていたが、今日は全部散っていた。金木犀は大阪市内では今が満開である。

 

下見の時は、地図を確認せず、道なりに歩いたら美加の台駅にたどり着いて、千早口駅まで一駅電車に乗った。が、今回は間違わなかった。千早口駅近くの大地の里「友邦」で小休止。冬瓜のジャムを買った。

土曜日, 10月 26, 2013

虚弱化老年症候群



まもなく、わが国の高齢者(65歳以上)は、人口に占める割合が25%で、4人に1人が高齢者という超高齢者社会が到来する。2020年以降になると75歳以上の後期高齢者が前期高齢者より多くなると推定されている。
 
65歳~74歳の前期高齢者は大体において社会的活力があり、老人とは言えない集団だが、後期高齢者では老化に伴う機能の低下が現われてくる。一般的に老化に伴って起こる自覚症状を老年症候群と呼ぶそうだ。
 
老年症候群とは、①明確な疾病ではない。②症状が致命的でない。③初期の段階では日常生活への影響は小さい、と言うような特徴がある。やがて心身の虚弱化と共に疾病を顕在化させて寝たきりになったりもする。
 
長生きするためには病気の予防はもちろんの事、老化の予防が大事だ。近年は介護保険制度がかなり充実してきているが、この制度の本当の目的は介護予防だろう。介護になる状態を未然に防ぐことだ。このことを自覚して、やはり自分の身体は自分で守るべきだと思う。

金曜日, 10月 25, 2013

自動運転自動車


究極の自動車ともいえる自動運転車の開発に自動車開発には無縁と思われる米グーグルが先頭を走っている。自動車メーカー各社は、グーグルを意識しながら、開発のアクセルを踏み始めた。
 
グーグルが3年前から開発中の自動運転車は、トヨタの「Prius」がベースの車両で、屋根に360度方向のレーザーレーダーを搭載している。現在までに10台の実験車を開発した。既に公道での実験中で、これまで全車両の合計走行距離は約48万㎞になっているが、自動運転時の事故は皆無だ。
 
トヨタの幹部が「極めて優れた技術」だと認める水準に達しているようだ。日本の自動車メーカーで開発にしのぎを削っているのは、トヨタ、日産、ホンダの3社だが、各社も自動運転車を披露公開している。
 
自動運転が注目されるようになったのは、GPSなどの無線技術やセンサー技術、情報を共有できるクラウド技術などが登場したからだ。そうした技術を組み合わせれば無人運転は可能だ。もっとも自動車メーカーは、無人運転を目指しているわけではなく、安全運転や渋滞解消等の運転支援が究極の目的だ。

木曜日, 10月 24, 2013

下水処理場



下水を最終的に処理し河川や海域に放流するために設けられる処理施設で、浄化センター、水再生センターなどと呼ばれることもある。大阪市には12か所の下水処理場がある。
 
下水処理の処理過程は、一次処理で下水中の汚濁物を物理的に処理する。二次処理では微生物を利用して有機物を除去する。一次、二次処理で十分に除去できなかった有機物や窒素、リンなどは高度処理で除去する。
 
しかし、処理過程では大量の汚泥が発生する。この汚泥の処理もしなければ、汚濁を処理したことにはならない。沈殿池から発生した汚泥は水分が99%位含んでいて脱水工程を経て、最終的に焼却される。
 
何処の下水処理場も、場内の緑化を進めている。大阪市城東区にある放出下水処理場では、敷地内に滝やせせらぎなどのほか休憩場所を設けている。城東区の花ハクモクレンを中心に花や樹木の植栽もしている。

火曜日, 10月 22, 2013

国連



国際連合(国連)は国際平和の維持や経済などに関する実現の目的の為に、1945年に設立された国際組織である。日本は敗戦後、サンフランシスコ講和条約調印の後1956年に加盟した。
 
現在の加盟国数は193か国で、総会は毎年9月に開かれる。各国が1票の表議権を有し多数決制がとられている。その他にも各種理事会があって、安全保障理事会は,15か国で構成される。
 
15か国のうち、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国は常任理事国で、それ以外の10か国は総会において2年の任期で選ばれる非常任理事国である。日本はこれまで非常任理事国に10回選ばれている。
 
国連の運営予算は各国の支払い能力を考慮した分担金が決められる。2013年の分担率はアメリカが22%でトップ、2位が日本で10.8%、3位がドイツで7.1%などだが、加盟国のうち滞納している国が50か国以上ある。
 
国連で働いている人の数は約8万人で、秘書などの間接的な人をのぞいた専門職は3万人強。この内日本人は764人で全体の2.4%です。分担金は260億円支出しているが、分担率10.8%に見合うだけの職員がいないのだ。もっとも2000年ごろの分担率は20%を越えていたが、職員は500人未満だったそうです。

月曜日, 10月 21, 2013

Windows XP サポート


Microsoft社のOS「WindowsXP」のサポートが来年4月で終わる。サポート終了後はセキュリティー更新プログラムなど重要なサービスが提供されなくなる。
 
僕もWindowsXPには長らくお世話になった。一時期VistaOSを使ったことがあるが、現在はWindows7OSを使っている。調査会社の調べでは、現在も法人・個人とも30%以上がWindowsXP搭載のPCを使っているそうだ。
 
WindowsXPからの買い替えはWindows7が中心だが、Windows8も徐々にシェアーを伸ばしている。2017年末には法人PCの65%がWindows8を搭載したPCになるだろうと予測している。
 
WindowsXPを使い続けることは、技術革新が著しい業界にあって、10年以上同じ車に乗り続けているのと同じで、早急に乗り換えた方が良いと言っている。

日曜日, 10月 20, 2013

結婚記念日



昨日で僕たち夫婦は結婚式を挙げてから44年目になる。結婚記念日は25年目の銀婚式と50年目の金婚式はよく知られているが、1年目の紙婚式から15年目の水晶婚式まで毎年あるそうだ。
 
だが、これまで一度として何もしたことがない。45年目は「ルビー婚式」だそうなので、来年は何かしなければなるまい。来年のことを言ったら鬼が笑うと言われるかもしれないが、結婚以来ずっと頑張ってきたのだから・・・・・
 
今度のオリンピックの時までお互い元気におれたら金婚式も祝える。そんなことを考える年になってしまった。二人とも今のところ何とか元気に暮らしている。この調子で金婚式を迎えることが出来ればいいなと思っている。
 
結婚記念日は、55年目が「エメラルド婚式」、60年目が「ダイヤモンド婚式」、そして75年目が「プラチナ婚式」との事だ。ダイヤモンド婚式も元気で迎えることが出来たら嬉しいのだが。

土曜日, 10月 19, 2013

靖国神社参拝


東京・九段の靖国神社の秋季例大祭が17日から始まった。安倍首相は、内閣総理大臣名で、私費で供物(真榊)を奉納した。参拝はしていないが周囲には「どこかのタイミングで参拝することを決めている」と述べている。
 
各種世論調査では、首相の靖国参拝を望む声の方が多い。例大祭は20日まである。首相は例大祭期間中も含め、慎重に参拝時期を探っているようだ。
 
靖国神社は、国家の為に亡くなった軍人たちを祀る神社として知られている。問題は戦争を指導した立場の人と、国家を思って行動した人を一緒に祀ったことだ。
 
中国、韓国、北朝鮮は、日本に支配されていた嫌な時期の、相手国の指導者を祀っている神社に、日本のトップである総理大臣が行くことを嫌がっているのだ。しかし、日本国民の感情としては、今の日本の発展の礎となった人たちを国のトップがとむらわないのはどうかという意見も多い。

 

金曜日, 10月 18, 2013

日本橋



堺筋の道頓堀川に架かる橋が日本橋(にっぽんばし)で、江戸時代は紀州街道の一部だった。橋の南詰以南を日本橋筋と呼ばれ、戦前は古着屋、古本屋、下駄屋などが軒を並べていたそうだが、戦後は電気店街となり、東の「アキバ」西の「ポンバシ」と呼ばれていた。
 
僕は、昭和30~40年頃には、ラジオやテレビの部品や組立キットなどを仕入れによく行った。当時はそんな店が沢山あった。やがて家電大型店や音響専門店等が軒を連ねるようになって、日本橋筋は大層賑わっていた。

 その後、郊外型の大型量販店が出現し始めて、日本橋の家電大型店も郊外に出店をしたが、数社の超大型量販店に合従連衡されてしまった。
 
 先日、Tさんと日本橋界隈を歩いてみたが、昔の面影は全くなくなっていて、今は「オタク」の町と変わってしまっていた。食べ物屋も沢山出来ていた。そんな中にも馴染みの名前の看板もあったが、あまり目立っていなかった。

木曜日, 10月 17, 2013

プログラム法案



社会保障制度改革の道筋を定めたプログラム法案が、15日開会の臨時国会で上程された。医療分野では70歳から74歳の医療費自己負担割合を1割から2割に引き上げる。介護費の自己負担も引き上げる。
 
70歳から74歳の医療費の自己負担は法律上は2割だが特例措置で1割に軽減されている。政府はこの為の予算に2000億円を計上している。
 
だが、これまで1割だった窓口負担率を、いきなり2割に引き上げると実質2倍になって、負担感が大きいため、既に70歳から74歳になっている人は、特別措置を継続して、来年4月以降に新たに70歳になる人から2割になる。
 
この方法なら、69歳まで3割だった人が70歳になると2割に下がるので、負担感は軽くなるから大丈夫だろうと言うのが国の言い分のようだ。これによって初年度に浮く税金は、最大200億円になると見込んでいる。

水曜日, 10月 16, 2013

命山



全国の海岸沿いの自治体では、津波の避難場所の見直しを進めている。避難タワーを造っている所もあるが、維持管理費がかかるし耐用年数も50年位で、普段は訓練の時しか使えない。
 
静岡県の袋井市には、「命山」と呼ばれる長方形の大きな塚が二つある。この地域は昔から地震や台風による津波に度々襲われていた。そこで村人は、避難用に村の中心に高い塚を築いた。この塚のお蔭で大勢の命が救われ村人たちはこの塚を「命山」と呼ぶようになったそうだ。
 
今後心配されている東海地震が起きると、5mを越える津波が想定される。袋井市では、地域の合意が出来て土地の確保が出来たところにも、「命山」を作る方針で今年の11月から工事を始めるようだ。
 
敷地面積は5000㎡、高さ12m、避難場所の広さは800㎡で800人が避難できると言うことだ。サクラの木を植えたりして地域の憩いの場所にしたいとしている。全国的に見てもこのような取り組みは珍しいが、避難場所対策を模索している自治体には参考になると思う。

火曜日, 10月 15, 2013

ホヤ


海のパイナップルと呼ばれている「ホヤ」は、食材としては独特の風味がある。酒の肴として刺身や酢の物にして食べると癖になると言う。好きな人にはたまらないようだ。
 
関西ではあまりお目にかからないが、岩手出身のお客さんは、大阪でも買うことが出来ると言っていた。僕は20年ほど前、東北旅行に行った時に一度だけ食べたことがあるが、しかし、あの独特の匂いは好きになれなかった。
 
ホヤは古くから食用されてきたそうだが、最も身の厚くなる6~7月ごろが旬で美味しいと言われている。世界では日本の他、韓国、フランス、チリなどで食べられている。 

宮城県や岩手県では養殖がおこなわれており、年間1万トンの収穫量があるが、収穫できるまでには3~4年かかる。潜水等により天然ものも漁獲されているが年間100~200トン位だそうだ。

月曜日, 10月 14, 2013

水都大阪フェス2013



この催しは、水の都大阪の魅力や楽しみ方を多くの人たちと分かち合う目的で5年前から開催されている。今年は中之島公園をメイン会場に10月1日から10月31日の開催期間になっている。
 
色んなプログラムが用意されている様だが、11日から14日は集中的に展開されると聞いて、14日の祝日の10時ごろからTさんと二人で見物に行ってきた。
 
秋晴れの清々しい日和に誘われて、家族連れや若者のグループ、年配のご夫婦たちで賑わっていた。水上には満員の観覧船が行き来していた。出店も沢山あって、丁度お昼時分で食べ物の屋台は長蛇の列だった。
 
僕たちは、中之島の東詰から西に向かって1時間程かけて散策し、肥後橋近くの食堂でうどんを食べた。時刻は午後1時だった。ここから難波まで歩こうとなって御堂筋を歩き始めたが、日本橋へも寄って行くことになり恵美須町まで歩いた。万歩計の数値は16,000歩あまりになっていた。

土曜日, 10月 12, 2013

ファンタジア(映画)



ウォルト・ディズニーのアニメ映画「ファンタジア」は世界初のステレオ音声作品で、日本では昭和30年頃公開された。若いころ映画館のはしごをしていた僕は、この映画は「みなみ」の封切館で観たように思う。
 
映画の内容は、クラッシックの曲に合わせてファンタジックな映像が映し出されるが、どの曲の映像も美しかったが、音楽が特に素晴らしかった。
 
曲目は「トッカータとフーガニ短調」「くるみ割り人形」「魔法使いの弟子」「春の祭典」「田園交響曲」「時の踊り」「はげ山の一夜」「アヴェマリア」の8曲だったが、いずれも良く知られている曲で上映時間は2時間余りだった。
 
サラウンドの原型ともいえる再生方式が世界で初めて実用化されて、技術的にも歴史的な映画だが、莫大な費用をかけて制作されたようだ。しかし、ホームビデオ化されたビデオテープとレーザーディスク合わせて100万本以上の売り上げを記録している。その後も最新のデジタル技術を使ってBlu-Ray-DVDがリリースされている。